平成18年北地区審判研修会報告

    :   平成18321() 
       室内研修: 9:00〜11:00
       実技研修:12:00〜15:00
    :   西東京市総合体育館・向台グラウンド
    :   高橋 聖  氏(東京都副審判長)
     後藤 春日氏(東京都審判研修副主任)
     栗城 良子氏(東京都審判研修委員)

参加者 :   58名(1種:20名/2種:22名/3種:16名)
  ※昭島・国立支部は市内行事の為、今回は不参加となりました。


室内研修

 1.伝達内容の確認(30分) 進行:栗城氏

   1)各支部伝達講習会の様子や質問
     ・出された質問や疑問点。
     ・難しかった点。

   2)伝達内容で確認したいこと

     ※伝達講習会が終了していない支部(昭島・立川・西東京・東大和・武蔵野)


 2.トラブルの対処について(90分) 進行:後藤氏

   1)トラブルの対処とは
     ・厳しい試合やプレイでは、審判員の判定にどちらかのチームが満足しないことはいくらでもありえる。
      もめる状況が起きた時に、いかに対処するかが肝心。対処の仕方を間違えるとトラブルになる。

   2)トラブルになる原因
     ・判定が正確でないか、明確でない。
     ・どちらか一方のチームが、その判定になると困るので食い下がる。
     ・一方のチームに有利に見えるような対応をする。
     ・最終判定に至ったプロセスや理由が不明瞭。それをチームや観客にきちんと伝えられてない。
     ・一方のチームに抗議されてから、判定を覆す。
     ・審判員同士の越権行為がある。または、チームワークがとれていない。
     ・審判員とチームの間に信頼関係がない。
     ・よけいなことを喋る。

   3)トラブルを避けるには(トラブル対処の原則)
     ・正確な判定。明瞭な判定。
     ・判定に明確な根拠をもつ。
     ・集まって確認する必要があれば、監督に言われる前に集まり、最終判定を下す。
     ・最終判定を下したら、何があっても覆さない。
     ・集まった場合、判定の根拠や確認のプロセスを、必要最小限の言葉で監督にきちんと伝える。
     ・よけいなことを喋らない。
     ・越権行為やスタンドプレーをしない。
     ・審判員がチームとして行動する。
     ・監督に言われて、他の審判員の判定について審判員を集める

    4)事 例
     ・トラブルに至った理由、至らなかった理由。
     ・原則の確認。
     ・事例1:アテネ五輪→本塁でのプレー。守備妨害かなりゆきか
     ・事例2:高体連   →ボールインプレーかファウルボールか
     ・事例3:WBC   →アメリカ×日本 タッチアップ



実技研修
    実技研修は上級(1.2種)と3種に分けて研修を行った。


実技研修(上級)

 1.オリエンテーション(5分) 進行:後藤氏

   1)研修の目的
     ・基本動作の徹底。
 
    2)持ち物
     ・インジケーター・ハケ・メモ帳・必携。
     ・ゼッケンの意味。
     ・服装。

    3)心構え
     ・体で覚える研修、研修を受ける態度。
     ・話を聞くときのマナー、帽子。

  2.ウォーミングアップ(15分) 進行:小国氏

   1)ストレッチ・下肢・アキレス腱・手首足首の準備運動。
   2)軽いジョギング。
   3)体幹の準備運動、股関節のストレッチ、腕、肩、首。
   4)ランニング。
   5)深呼吸・目。

  3.塁審(60分) 進行:後藤氏 
    構え・アウトセーフの基本動作

   1)ポイント説明(全体)。
   2)全体(その場で)。
   3)走って(全体)。
     ・レベル別に要求するポイントを選び、徹底指導。
     ・各列1回で次の列へ(ポイントが明らかになり、時間も短縮できる)
     ・基本動作ができず、集団での指導が難しい審判員はアシスタントをつける
       ※アシスタント:末次氏(武蔵村山)・福留氏(立川)

      休息(10分)

  4.球審(20分) 進行:後藤氏・栗城氏


   1)ポイント説明(全体)。
   2)構え(全体)。
   3)判定までのプロセス(全体)。
   4)ストライク(全体)。
   5)ボール(全体)。
   6)マスクとマスクの着脱(全体)。
     ・Execercise:コール(ストライク・ボールを交互に)、ボールカウント、フェアかファウルか(マスクを脱ぐ)。
     ・目を切らない。

  5.球審の構えと投球判定(4箇所に別れて:30分) 進行:後藤氏
      
    1)ポイント説明。
     ・組み分け、役割とローテーション説明、打者、捕手、投手をつけて。
     ・正面から見る組、高低を見る組。

   2)投球の判定 ※グループリーダー:栗城氏・末次氏・福留氏・後藤氏
     ・構えの位置取り、目線の設定、捕手との距離等。
     ・構えるタイミング。
     ・アイトラック。
     ・ボールのあるところを見てコール。
     ・コールとゼスチャーのタイミング。
     ・プレーボール、5球、ボールカウント、タイム、交代。

  6.各塁の動き(30分) 進行:後藤氏・栗城氏
      
    1)本塁
     ・インフィールドフライ事前了解、解消のサイン。
     ・チェックスイング。
   2)一塁
   3)二塁
   4)三塁

  7.不正投球の見極め(10分) 進行:後藤氏
      
    1)完全停止の位置
   2)足の返し
   3)不正投球があった時
     

     

実技研修(3種)

 1.オリエンテーション(合同:5分) 進行:後藤氏

   1)研修の目的
     ・基本動作の徹底。
 
    2)持ち物
     ・インジケーター・ハケ・メモ帳・必携。
     ・ゼッケンの意味。
     ・服装。

    3)心構え
     ・体で覚える研修、研修を受ける態度。
     ・話を聞くときのマナー、帽子。

  2.ウォーミングアップ(合同:15分) 進行:小国氏

   1)ストレッチ・下肢・アキレス腱・手首足首の準備運動。
   2)軽いジョギング。
   3)体幹の準備運動、股関節のストレッチ、腕、肩、首。
   4)ランニング。
   5)深呼吸・目。

  3.塁審(60分) 進行:池田氏(小金井) 補助:南氏(東村山) 
    構え・アウトセーフの基本動作

   1)ポイント説明(全体)。
   2)全体(その場で)。
   3)走って(全体)。
    
      休息(10分)


  4.各塁の動き(30分) 進行:池田氏 補助:南氏
      
    1)本塁
     ・インフィールドフライ事前了解、解消のサイン。
     ・チェックスイング。
   2)一塁
   3)二塁
   4)三塁



  5.球審(20分) 進行:後藤氏・栗城氏


    1)ポイント説明(全体)。
     ・アイトラック、ボールのあるところを見て。
   2)構え(全体)。
   3)判定までのプロセス(全体)。
   4)ストライク(全体)。
   5)ボール(全体)。
   6)マスクとマスクの着脱(全体)。
   7)ボールカウント。

  6.球審の構えと投球判定(30分) 進行:池田氏 補助:南氏
      
    1)ポイント説明。
     ・組み分け、役割とローテーション説明、打者、捕手、投手をつけて。
     ・正面から見る組、高低を見る組。

   2)投球の判定 構えの位置取り、目線の設定、捕手との距離等。
     ・構えるタイミング。
     ・アイトラック。
     ・ボールのあるところを見てコール。
     ・コールとゼスチャーのタイミング。
     ・プレーボール、5球、ボールカウント、タイム、交代。

   7.不正投球の見極め(10分) 進行:後藤氏
      
     1)完全停止の位置
    2)足の返し
    3)不正投球があった時


 8.まとめ(合同)
    
    1)講評
     ・各講師(栗城氏・後藤氏)
     ・高橋副審判長

    2)御礼のあいさつ
     ・西東京支部へ
    3)連絡事項





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